LIGHT UP NIPPON 2019 in 宮城県石巻市雄勝町大須

私がLIGHT UP NIPPONで今年訪れたのは石巻の市街地から車で峠を越え1時間、宮城県石巻市雄勝町大須。

漁船が停泊し大漁旗がはためく大須浜祭りは大須漁港を使って今年も開催されました。

日本三大漁場でもある金華山沖に面し、年間通して豊富な魚介類に恵まれている大須の地の利を生かし獲れたての焼きウニが1個100円、焼きホタテが1枚200円という値段で味わえた。これも大須のお祭りを訪れてくれた人達のためにと地元漁師さんが御厚意でご用意してくださったおかげ。

長丁場のお祭りを盛り上げるMC、浜の祭りを盛り上げる演舞、心に響くメッセージが込められたミュージシャンのライブ

会場に爆笑の声が広がるモノマネ、陽が落ちる港の空に響き渡る弦楽器の奏、そして雄勝で亡くなった236名の事を思い、追悼の祈りを捧げ灯籠が海に一つ一つ丁寧に流されていきます。

そして大須の空に赤とんぼの音色とともに天に向かう一筋の光、至近距離のため「ドンッ!」という音と同時に広がる花火の光。こうして10時から始まったお祭りはあっという間に終演。

片付けの後は恒例の打ち上げ。(実は前夜祭もしていましたw)

イベントに携わった方達と地元の方達との交流は笑い声が絶えない会に。

そんな中で打ち上げ会場の片隅で大須の町を盛り上げたいけどその方法が見つからないと悩む20代の地元の若者たちとLIGHT UP NIPPONのメンバーで深夜まで続いた話が強く心に残っています。

(ここからは若者たちに伝えるにはあまりにも時間がなかったので見てくれることを願ってブログに綴っておきます)
震災だけでなく、震災前にあった町の合併、住民の移住などさまざまな町の事情があるかもしれない。でも他の町にあるものばかりを羨み嘆くのでは無く自分たちの町を盛り上げたいならまずは魅力探し。自分たちが当たり前に感じている事を他の人に話しして欲しいし、魅力ある町にしてきた人の話を聞きに行って欲しい。町の中で話あってきた事だけでは気付かない発見がきっと出てくるはず。
見つける事が出来た魅力をただ出すのではなく、行ってみたいと思わせるコンテンツになるよう手を加え、まずは失敗を恐れず発信(発進)する。

そうすれば見てくれた人が訪れ、そしてまたその魅力は広がり新しい人を呼ぶ。訪れてくれた人から利用上の悩みや相談も聞いてフィードバックしながら魅力を伝え続ければリピートに繋がりシナジー効果へ発展する。

ビジネスは負のスパイラルに恐れがちだが、攻めの姿勢を続ければ正のスパイラルが生まれることだってある。それだけの熱意があれば自分たちに出来る事があるはず。いきなり仕事辞めて一生かけて取り組もうとは言わない。まずは仲間を集めて、仕事の無い時間に、出来る事から。

(それではレポートへ戻ります)

12日朝は会場の掃除やテントなどの撤去、宮城県初の恋する灯台に認定された大須埼灯台のライトアップ照明や発電機などの撤収もお手伝い。

これは11日の日の出前に撮影したタイムラプス。偶然にもハート型に見える漁港に条件が揃うと光の矢が刺さる。

今回は残念ながら雲が多いのが原因なのか刺さらず。

その後、地元漁師さんのご厚意に甘え目の前で獲れたてのウニを頂くことに。ナイフでウニを割り、親指の爪先で中身押し出すように出して食べる。海水もウニが食べていた海藻も全て天然の調味料や隠し味。

食べても食べても次から次へと出てくる。

街で食べれば希少な高級品の国産ウニだが大須の町では海藻を食べつくしてしまうのである程度は減らしたいという悩みを持つ。

鮮度劣化ゼロのウニ、これを超える新鮮なウニはこの後の人生でそうそう食べられない。

人の多い場所を離れ出来る自然体験コンテンツの素材は十分にある雄勝町大須。今でも泊まる場所はあるが観光インフラを整備する計画も進み始めているので他に必要な要素も整っていく。

石巻市雄勝町大須。宮城県にまた訪れたい町がもう一つ増えました。

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