2年間、リモートでデザインの授業はできたのか?(前編)

私が講師をしているデザインの専門学校、大学では今週卒業式。
2年間の在学期間が全て新型コロナウイルスと向き合うしかなかなった2年学科のコース、短期大学の学生達。

そんな状況下で変化を加えながら新型コロナウイルスに向き合い授業をしてきました。ですが何でもリモートというわけにはいかず手に職を教える授業が故の難しかった事もありました。その中でも私が行った事の記録と感じた事を個人的な感想としてブログにします。

同じように教壇に立つ講師の先生方と情報共有出来ればと思います。

学生とのコミュニケーションツール

まずは授業内容を伝えたり、課題内容や進捗を互いに伝える手段についてお話します。

私は新型コロナウイルスが出る前から担当学生とはSlackを使ってやりとりするようにしていました。

LINEを多く使う講師も多い、さらには学校もコースごとでグループLINEを作る事が多い中でLINEにしなかったのは、実際に使ってみてどんな事がLINEと違って可能かを感じてほしい、仕事の現場では使っているという会社もあるので慣れておいて欲しいというのが理由です。

ちなみに私がSlackを使う理由は以下のような事がLINEと違って出来るためというのもあります

  • 説明を補うファイルが期限切れする事なく共有出来る
  • 1つの課題に対して設定するマイルストーン。各マイルストーンにリアクションボタン(スタンプ)のデザインを決めさせておき各自で報告させている
  • 目的によってチャンネルを分けており授業(全体)、授業(グループワークのチーム毎)、卒業生も含めた全体、就活情報など整理して発信している
  • チャンネルにはパブリック(公開)とシークレット(非公開)の使い分けが出来る

などなど。LINEは学生たちが街に繰り出して取材をする現場実習の時のみ出席確認や緊急連絡対応が出来るようにとその時だけ使用しました。

実際に使ったマイルストーンの記述と学生が押してくれたスタンプ

これら挙げた中でも目的として大きかったのが2番目のマイルストーンに対するリアクションボタン。自分の業務に対して報告するという意識が低く、まだまだ押し忘れの学生もいましたが長期間取り組む仕事の多くには作業工程と順序があります。

個人的にリクエストを言うなら11番以降の番号も欲しいなって思いました。私の授業では細かな課題を沢山やるというよりは1つのプロジェクトに対して企画書の制作、ロゴのデザイン、レイアウトの準備、写真の撮影、写真のレタッチ、文字組み、校正、入稿データ確認、入稿データ作成まで多くのタスクがあり、それらを管理するには10ステップでは足りませんでした。

新型コロナウイルスの影響で家族が学生自身が濃厚接触者になり学校に来られなくなってしまったという理由だけでなく、ちょっとでも体調に異変を感じたら休まなければいけない今、作業がどこまで進んでいるのかの確認をDMでやっていたら3つの学校で200人近くの学生を担当する私は絶対に学校以外の仕事がまともに出来ませんでした。

ちなみに学校からはGoogle classroomの環境を用意していただき使用するよう推奨されました。実際に使ってみましたが以下の点に困りました。

  • マイルストーンの設定に対し報告の示し方が都度の活字での報告になるためわかりにくい。
  • 課題の提出もGoogle classroomでと勧められたので行ってみたら全学生のデータが1つのフォルダに入ってしまい大惨事に。

ファイル1点のみの提出なら学籍番号を入れたファイルの提出で十分管理出来ますが、デザインワークではネイティブファイルと配置ファイルを全部提出となりやすいためフォルダを1つの圧縮ファイルにしてからの提出が必要→これを全員にまんべんなく理解させるまでの時間が作れない現実問題もあり、学生同士のファイルが混在にならないこれまでの提出方法から選択するしか無かったのが現状でした。

Google classroomは課題に対して未提出者の把握や採点が出来るという点はいいのですが、複数ファイルを1つの課題で出す必要がある事と全てのファイルに学籍番号をつけるわけにもいかないようなデザインワークという仕様には合わなかったです。いいものなのに残念でした。

後編では手に職をつける仕事をリモートで教えることが出来るのかどうかについてお話します。

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