愛知県公立高等学校入学者選抜 学力検査問題で使用されるフォントの正体を探ってみた話

令和8年(2026年)からUDフォントへ変更

娘が中学3年生で高校入試を控えているのもあり、公立高等学校の入試に関する情報を調べていたところ、

(9)  愛知県公立高等学校入学者選抜 学力検査問題 使用フォントの変更について

という見出しが。

職業柄、こちらにも目線を奪われてしまいましたので一緒に調べる事に。

内容としては令和8(2026)年4月に入学する人が受検する入試から、学力検査問題の使用フォントをUDフォントに変更します。

というものでした。

UDフォントとは?

UDフォントの“UD”は“ユニバーサルデザイン”の略。

幅広い世代に、そして視力低下の病気などにも悩まされる人にも視認性が高くなるように開発された書体。既に数多くのUDフォントがリリースされております。字形の特徴としては文字の中にある輪を広くしたり、濁点のような接触してしまいそうな場所を離すように工夫されています。

同じフォントのノーマルとUDの違い

ぱっと見では気づきにくいですが、異なる場所に◯をつけたり、色を変えて重ねてみたりするとわかりやすいです。

UDフォントとの違いが出る場所にマークをつける

UDフォントの正体は“モリサワ”の「UDデジタル教科書体 R」

使用フォント変更の発表された際に用意された資料からフォント情報を探るとこれまで使用されていたフォントは「MS明朝」、そして使用されるUDフォントは「UDデジタル教科書体 R」の等幅フォント(N)という事がわかりました。

UDデジタル教科書体はデザイナー御用達のフォントメーカー「モリサワ」が提供している書体です。

フォントウェイト(文字の太さ)はR(レギュラー)、M(ミディアム)、B(ボールド)、H(ヘビー)の4種類がありますが、その中から“R(レギュラー)”を使っていました。

本来なら有料の契約をしないとモリサワの書体は使えないのですが、UDデジタル教科書体 Rに限定する話になりますがモリサワにはフリープランという無料プランがありモリサワが指定した5種類のフォントのみが無料で使う事が出来ます。

その中に「UDデジタル教科書体 R」も含まれておりますので使うための手順を最後に紹介しておきます。

Morisawa Fontsの利用に必要なインストーラー「Desktop Manager」をインストール

インストーラーのインストール後にアカウントの作成(無料)とログインが必要になります。

フリープランのページからUDデジタル教科書体 Rをインストール

UDデジタル教科書体はRのレギュラーの他にBのボールドもあるので見出しなどに使ってみてください。

インストーラーさえ入れてしまえば無料でUDデジタル教科書体 Rを使う事が出来るので教育関係者の皆さん、是非学校の試験などでも採用して見慣れる工夫をしてあげてください。慣れないとUDフォントは大きな文字に見えてしまいます。

他のUDフォントも同様に大きいです。

UDデジタル教科書体と他のUDフォントとの比較

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